Adobeは 4月24日に開催された Adobe MAX in Londonにて、Photoshop v26.6 アップデートをリリースした。
アップデートには、人物の選択をより細かい範囲で選択できる ディテールを選択 や、改良された 被写体を選択, 背景を削除 などが含まれる。
AIによる判別機能が強化されたことにより、自動範囲選択がより正確に, 詳細になっている。
Photoshopのアップデート内容がまとめられた動画がこちら。
各機能の概要について簡単に説明する。
ディテールを選択 機能の追加

Adobe
v26.6では、オブジェクト選択ツールを使用すると、人物とそのパーツ(髪の毛, 目, 手, 衣服など)の選択範囲を作成できるようになった。
オブジェクト選択ツールがアクティブな状態で、オプションバー(上部メニュー)の 人物を選択 ボタンを押すと 自動的に検出された人物一覧のアイコンと、その人物の要素(顔, 手, 服など)が表示される。
複数の人物, 及び要素を一括で選択することも可能で、手早く部分的な修正ができるようになる。
被写体を選択, 背景を削除 の改良
v26.6では、ワンクリックだけで更に高精度に被写体の範囲を選択、もしくは背景の削除をすることが可能となった。
使い方は、コンテクストバーに表示される 被写体を選択, もしくは 背景を削除 を選択するだけだ。
上の動画のように、網のような複雑な形状も、従来はかなり時間のかかる作業だったところを、一瞬で切り抜くことができる。
高精度に選択できるようにするには、Photoshopでの設定が必要となる。
環境設定 > 画像処理 に移動し、「被写体を選択」および「背景を削除」で クラウド処理 が選択されていることを確認しよう。
カラーを調整 機能の追加

Adobe
v26.6では、カラーを調整 機能の追加及び、色相・彩度の調整パネルがアップデートされた。
コンテクストバーから カラーを調整 を選択するか、調整パネルから 色相・彩度 を選択すると、Photoshopが自動で画像内の主要な色を判別して提示されるようになった。
スライダーを調整して色相, 彩度, 明度の変更を簡単に行うことができる。
カラーアイコンには変更前と変更後の色が表示されるため、どの色を変更したかが判別しやすくなった。
AI画像生成 構成参照 の追加
Photoshopアプリ内での Firefly を用いた画像生成機能に、構成参照が追加された。
webブラウザ版Firefly で利用可能だった機能が、Photoshopにも移植された形だ。

用意したスケッチや下書きなどを参照画像として利用することで、入力するプロンプトと参照画像を反映した構成の画像が生成できる。
編集 > 画像を生成 から利用可能だ。
詳細情報
Photoshop v26.6 アップデートはすでに配布されており、利用可能だ。

Photoshop公式ページはこちら
同日のAdobe MAX in London 関連情報
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