Adobeは、Webブラウザ版 Firefly の新機能として テキストからベクター生成 をリリースした。
4月24日に開催された Adobe MAX in London にて発表された。
元々Illustratorのアプリ内でのみ可能だった生成AIを用いたベクターデータの生成が、Webブラウザでも利用できるように拡張された形だ。

ベクターデータ(SVG)で出力されるので、データをダウンロード後に自分で修正を加えることも可能だ。
修正の際にはIllustratorなど、ベクターデータを扱えるソフトが別途必要になる。
生成スタイルは, Subject(被写体, 件名と現在は訳されている) と Scene(シーン) から選択できる。
ロゴやアイコンなどの単一要素を生成したい場合はSubject、背景を含めたイラストやパターンを生成したい場合はSceneを選択しよう。

Adobe
ベクターデータは、拡大, 縮小してもデータが劣化しない特性があるため、様々なサイズが要求されるロゴやアイコンなどに適している。
また、SVGデータはベクターデータの中でもWebブラウザでの表示に適しているため、Webサイトのイラストなどにもよく用いられている。
生成したデータの使い道は幅広くありそうだ。

テキストからベクターの生成例が上の画像(左図)だ。
生成のクオリティとしては高く、アウトライン(右図)で確認してもきれいな仕上がりとなっている。
アンカーポイントの数も最低限に抑えられていた。
テキストからベクター生成は Fireflyの標準機能として利用できるため、Adobeのプランユーザーであれば誰でも利用可能だ。
現状、テキストからベクターの生成は、同日に発表された最新のAI画像生成モデルImage 4ではなく、Image 3を参照して生成される。
詳細情報
Adobeのプランユーザーであれば毎月生成クレジットが付与されるため、Firefly でのテキストからベクター生成が可能だ。
無料アカウントの場合は、(テキストから画像なども含めて)10回までお試しでAI画像生成ができるようになっている。

Adobe Firefly公式ページはこちら
同日のAdobe MAX in London 関連情報
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