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Firefly
Adobe Firefly ボードとは? AI時代のクリエイティブなプロジェクトの始め方
Fireflyの新機能 ボード について解説していきます。
プロジェクトの初期段階など、まだアウトプットされていないアイデアを、Adobeの生成AIモデルFireflyを用いて形にしていくことのできるツールです。

Adobe Firefly ボード 公式ページ
https://firefly.adobe.com/boards
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Firefly ボードとは
Adobe Firefly ボードは、ムードボードの制作ができるWebブラウザベースで動くアプリです。
ムードボード とは
デザインのイメージやコンセプトとなる画像, イラスト, テクスチャなどを1箇所に集め、コラージュして視覚的に表現したもののこと。
チーム内でプロジェクトの共有にも使われる。
元々Project Concept(プロジェクト コンセプト)という名称でAdobe MAX 2024にて初公開されていました。
Project Concept のコンセプト動画がこちら。
Adobe
最新のFireflyを搭載し、プロジェクトの初期段階で頭の中にあるコンセプトを、AIを使いながら手早くアウトプットしてまとめていくことができる機能を有しています。

Firefly ボード(ベータ版) 公式ページはこちら
Firefly ボードのリリースはいつ?
Firefly ボード機能は、パブリックベータ版として、全てのユーザーが利用できるようになっています。
Firefly ボードの特徴
ボードでは、作業スペースであるキャンバスを無限に広げることができます。
また、PhotoshopやIllustratorではアートボードのサイズを最初に設定しますが、Firefly ボードでは後から好きな位置に好きなサイズでいくつも配置することができるのが特徴です。
配置したアートボードはそのまま出力も可能です。

他にもいくつかボードの特徴を紹介していきます。
Content Credentials が付与される
ボードで、Fireflyを用いて編集された画像にはConctents Credentials(コンテンツ クレデンシャル)が自動的に付与されます。
Content Credentials (Cr)とは
デジタルコンテンツの「成分表示」として機能する、メタデータのこと。
Fireflyを用いて生成, 編集された画像は、日時や編集者などの情報が記録され、確認できるようになります。
共同編集が可能
Firefly ボードは複数人による共同編集にも対応しています。
リンクを共有することでリアルタイムにデータの更新を共有できます。
Firefly ボードでできること
Firefly ボードでは以下の機能を活かして、ムードボードやストーリーボード(絵コンテ)などの制作ができます。
グラフィックデザインはもちろん、映画やPVなどの映像、建築やインテリア、プロダクトデザインなど幅広いデザインの初期構想をまとめるのに使えるでしょう。
1. 画像のリミックス

Adobe
2枚の写真を合成して、新しいイメージを作り上げることができます。
画像のリミックスは、Fireflyとしては初めて実装される機能となり、複数の画像とプロンプトを組み合わせて新しい画像を生成します。
他にも Firefly を利用した生成AIの機能が利用できます。
テキストから画像生成はもちろん、生成塗りつぶし, 生成拡張, 背景の削除などを手早く行うことができます。
2. アートボードの生成

Adobe
画像やテキストをアートボード内に配置することで、まとめて一括で画像データへの出力や、Photoshopに送るデータを作成することができます。
3. 画像スタイルの参照

Adobe
参照する画像のスタイルや構成、照明や素材,色などの特徴を抽出して、対象に適用することができます。
こちらはまだ未実装の機能です。
Creative Cloud アプリとの連携
Firefly ボードで作成したデザインは、Creative Cloudアプリとシームレスに連携できます。
現在は、PhotoshopとAdobe Expressへのエクスポートが可能です。

Adobe
順次Illustratorなどにも対応を広げていく予定となっています。
まとめ
Firefly ボードを利用すると、Adobe Fireflyの生成機能を活かして、コンセプトデザインをより手早くスムーズに制作することができます。
よりプロジェクトベースで実務に使いやすいスタイルで使えるアプリとなりそうです。

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