当記事は広告を含みます

Firefly

Adobe Firefly ボードとは? AI時代のクリエイティブなプロジェクトの始め方

Fireflyの新機能 ボード について解説していきます。

プロジェクトの初期段階など、まだアウトプットされていないアイデアを、Adobeの生成AIモデルFireflyを用いて形にしていくことのできるツールです。

Last Updated on 12/06/2025

Categories : Firefly | Boards

Firefly ボードとは

Adobe Firefly ボードは、生成AIを活用してムードボードの制作ができるWebブラウザベースで動くアプリです。

ムードボード とは

デザインのイメージやコンセプトとなる画像, イラスト, テクスチャなどを1箇所に集め、コラージュして視覚的に表現したもののこと。

チーム内でプロジェクトの共有にも使われる。

元々Project Concept(プロジェクト コンセプト)という名称でAdobe MAX 2024にて初公開されていました。

Project Concept のコンセプト動画がこちら。

Adobe

最新のFireflyを搭載し、プロジェクトの初期段階で頭の中にあるコンセプトを、AIを使いながら手早くアウトプットしてまとめていくことができる機能を有しています。

Firefly ボード 公式ページはこちら

https://firefly.adobe.com/boards

Adobe アカウント (Adobe ID) があれば、誰でも基本機能は無料で使うことができます。

単純に、画像生成, 動画生成機能を使う場所として利用することも可能です。

Firefly ボードの 正式版リリースはいつ?

Firefly ボード機能は、2025年9月24日(水)に正式版としてリリースされました

正式版リリースに伴う新機能の追加などは以下の記事より確認できます。

Firefly ボードの特徴

ボードでは、作業スペースであるキャンバスを無限に広げることができます。

Photoshop や Illustrator ではアートボードのサイズを最初に設定しますが、Firefly ボードでは後から好きな位置に好きなサイズでいくつも配置することができるのが特徴です。

配置したアートボードはそのまま出力も可能です。

他にもいくつかボードの特徴を紹介していきます。

サードパーティ製 生成AIモデルの利用

Firefly ボードでは Adobe Firefly モデル以外の、サードパーティ製の画像, 動画生成AIモデルのラインナップが充実しています。

Google の Imagen 4, Veo 3 や、ChatGPT 画像生成 など話題のモデルが Adobe のFireflyクレジットを使って利用できます。

各モデルで得意な生成が異なるので、特徴を押さえておくとボードでの作業時に適切な生成AIモデルを選択して作業できるようになります。

・Adobe Firefly Image 4, Image 4 Ultra に関してはこちら

・Google Imagen 4 に関してはこちら, Veo 3 に関してはこちら

・ChatGPT 画像生成 に関してはこちら

・Flux.1 Kontext に関してはこちら

興味のある方は併せて読んでみてください。

Content Credentials が付与される

ボードで、Fireflyを用いて編集された画像にはConctents Credentials(コンテンツ クレデンシャル)が自動的に付与されます。

Content Credentials (Cr)とは

デジタルコンテンツの「成分表示」として機能する、メタデータのこと。

Fireflyを用いて生成, 編集された画像は、日時や編集者などの情報が記録され、確認できるようになります。

共同編集が可能

Firefly ボードは複数人による共同編集にも対応しています。

リンクを共有することでリアルタイムにデータの更新を共有できます。

Firefly ボードでできること

Firefly ボードでは以下の機能を活かして、ムードボードやストーリーボード(絵コンテ)などの制作ができます。

グラフィックデザインはもちろん、映画やPVなどの映像、建築やインテリア、プロダクトデザインなど幅広いデザインの初期構想をまとめるのに使えるでしょう。

1. 画像のリミックス

Adobe

2枚の写真を合成して、新しいイメージを作り上げることができます。

画像のリミックスは、Firefly としては初めて実装される機能となり、複数の画像とプロンプトを組み合わせて新しい画像を生成します。

 

他にも Firefly を利用した生成AIの機能が利用できます。

テキストから画像生成はもちろん、生成塗りつぶし, 生成拡張, 背景の削除などを手早く行うことができます。

2. 画像の編集

Adobe

生成AIモデル FLUX.1 Kontext, ChatGPT 画像生成 などのモデルを使うことでテキストプロンプトから画像の編集ができます。

上の動画のように、白黒写真をカラー化したり、他にも画像の一部分の要素だけを変更したりする使い方など用途は様々です。

* パートナーモデルの使用には Firefly プランの利用が必要となります。

3. アートボードの生成

Adobe

画像やテキストをアートボード内に配置することで、まとめて一括で画像データへの出力や、Photoshopに送るデータを作成することができます。

4. 画像スタイルの参照

Adobe

参照する画像のスタイルや構成、照明や素材,色などの特徴を抽出して、対象に適用することができます。

こちらはまだ未実装の機能です。

生成AIモデル

Firefly ボードでは様々な生成AIモデルを利用することができます。

Adobe の画像生成AIモデル Firefly Image 4 は、一枚の高品質な画像を生成するのに向いているモデルです。

ChatGPT 画像生成

Firefly ボードで使える生成AIモデルでは ChatGPT 画像生成 の利用がおすすめです。

現在は、PhotoshopとAdobe Expressへのエクスポートが可能です。

Adobe

順次Illustratorなどにも対応を広げていく予定となっています。

Creative Cloud アプリとの連携

Firefly ボードで作成したデザインは、Creative Cloudアプリとシームレスに連携できます。

現在は、PhotoshopとAdobe Expressへのエクスポートが可能です。順次Illustratorなどにも対応を広げていく予定となっています。

Adobe

.PSD, .AI ファイルのデータ更新

Firefly ボード上に配置した Photoshopファイル(.psd), Illustratorファイル(.ai) は、データを更新を自動で検出し、更新ボタンを押すことで最新のデータを反映することができるようになりました。

Adobe

Creative Cloud 経由で配置されたデータが対象で、ローカルフォルダから配置されたデータは自動更新の対象外になるので注意しましょう。

まとめ

Firefly ボードを利用すると、Adobe Fireflyの生成機能を活かして、コンセプトデザインをより手早くスムーズに制作することができます。

よりプロジェクトベースで実務に使いやすいスタイルで使えるアプリとなりそうです。

Firefly ボード 公式ページはこちら

https://firefly.adobe.com/boards