OpenAIの新たな画像生成AIモデル ChatGPT 4o Image Generatorが公開された。
これまで生成AIには不得意とされていた文字や文章の画像生成を高精度で行ったり、反射や写り込みの表現を再現したりと、より現実に近い表現ができるようアップデートされている。
こちらがOpenAI 4o画像生成の公式プロモーション動画だ。
ChatGPT 4oでの画像生成は標準仕様となっており、チャットの対話形式で生成や編集を行う。
チャットの流れを把握し、ベースとした画像をもとにバリエーションを加えつつ一貫性のある画像を生成できるのが大きな特徴だ。
また、チャット内でのプロンプトによる指示に加えて、ChatGPTがこれまでに学習した内容を盛り込んで画像生成することができる。
例では、セリフ付きの4コマ漫画、インフォグラフィック、イラスト付きのレストランのメニュー表、誰も居いない看板も白抜きされたNYタイムズスクエアの風景、などが簡単な指示で生成されている。

OpenAI

OpenAI
下の2枚の画像のように、生成した画像や参照画像をベースにして、新しく生成する画像にその要素を盛り込むことができるようになった。
人物は変えずに、服や服の色を変えたり、サングラスを追加したりなど画像編集的な生成にも対応している。


OpenAI
他にも4oでは、1枚の画像生成内に10〜20の異なるオブジェクトをプロンプトで指定したり、背景透過の画像を生成したりできる。

OpenAI
性能面が大幅に向上したGPT 4oにもまだ欠点はあるようだ。
縦長のポスター画像では上下がクロップされて生成される場合があったり、ラテン文字以外のレンダリング生成に対しては不正確であったりする問題が見られるとのこと。
ひらがな等の日本語の生成も、想定したものとは異なるものが生成されるだろう。
ChatGPT 4oによる画像生成は実装されており、利用できる状態だ。
4oを用いた画像生成は動画生成モデルSoraでも利用可能となっている。
これまでChatGPTでの画像生成を担ってきたDALL・Eは存続するが、今後の主流は4oにとって変わっていくこととなりそうだ。
ChatGPT 画像生成 OpenAI公式日本語版ページはこちら
詳細情報
ChatGPT 4o Image Generation
対象 : ChatGPT Plus, Pro, Teamプラン利用者 及び 無料ユーザー
ChatGPT 4oによる画像生成は、OpenAIのアカウントを持っているユーザーなら誰でも利用できるようになる。

OpenAI公式サイトはこちら
OpenAI 関連記事

ChatGPT 4o 画像生成 無料ユーザーへの対応延期 急激なアクセス集中により
当記事は広告を含みます OpenAIOpenAIは3月25日に公開した、ChatGPT 4oの標準仕様として実装した画像生成機能の利用を一時的に制限している。 対象は無料ユーザーで、利用者の急増が原因だ。3月25日に公開された、OpenAIの新たな画像生成AIモデル ChatGPT 4o Image Generatorが好評だ。 しかし現在、無料ユーザーへの画像生成機能を一時的に見合わせている。 これは、GPT 4oの画像生成機能の公開後、想定を上回り画像生成の利用が急増したためである。...

OpenAI Soraの料金プランが変更 クレジット制から無制限に動画生成が可能に
当記事は広告を含みます SoraOpen AIは、2025年 3月22日(土) 動画生成モデルSoraの料金プランを変更し、従来のクレジット制を廃止し無制限の動画生成が可能となった。 プラン内容の変更に伴う価格変更はない。OpenAIの動画生成モデル Sora のプラン内容が変更され、動画生成を従来のクレジット制から無制限に利用できるようになった。 プランは変更前と変わらずPlusとProの2種類で、特徴は以下の様になる。 ChatGPT Plus $20/月, 無制限の動画生成,...
あわせて読みたい

Google Veo 3 動画生成AIモデルが使えるプラットフォーム 5選
Google DeepMind の動画生成AIモデル Veo 3 が使えるプラットフォームと、それぞれの料金プランとコストを紹介していきます。1. Gemini, Flow 2. Adobe Firefly ボード 3. Freepik 4. Leonardo.ai 5. Fal

Midjourney が 動画生成AIモデル V1 Video Model をリリース
Midjourney は6月19日(木)、動画生成AIモデル V1 (Version 1) Video Model をリリースした。画像から動画(image-to-video, i2v) のワークフローが可能で、一度の生成で、5秒の動画が4つ生成されるのが特徴。

【2025年版】Luma AI Dream Machine 料金プランとクレジットについて解説
Luma AI が提供する AI動画, 画像生成プラットフォーム Dream Machine の料金プランやクレジットについて説明しています。無料のFreeプランに加え、 Lite, Plus, Unlimited プランがあり、月々プランと年間プランで選択できます。

Luma AI が Camera Angle Concepts をリリース カメラアングルのプリセット
Luma AI は4月18日(金)、新機能として Camera Angle Concepts をリリースした。RAY 2 でのAI動画生成時に、カメラアングルをプロンプト内で簡単に指定できる。POV, Low Angle, Selfie など 9種類のカメラアングルが追加された。

Luma AI が Camera Motion Concepts をリリース カメラ操作のプリセット
Luma AI は3月31日(月)、新機能として Camera Motion Concepts をリリースした。RAY 2 でのAI動画生成時に、パン, ドリー, ズームなど数十種類のカメラワークをプロンプト内で簡単に指定できる、プリセットのような機能だ。

Luma AI が Reframe をリリース 映像の縦横比拡張をAIで補完
Luma AI は5月9日(金)、新機能として Reframe をリリースした。Reframe 機能では、動画のアスペクト比を変更, リサイズしつつ、AI により拡張された部分の映像が生成され拡張補完される。Web版, iOS版 Dream Machine にて利用可能。

Runway が Chat Mode をリリース 対話形式で生成が可能に
Runway は6月12日(木)、 Chat Mode をリリース、Gen-4 を利用した画像, 動画生成, References のプロセスに対話形式での指示が出せるようになった。Chat Mode はすべてのユーザーが利用可能となっている。

Higgsfield に FLUX.1 Kontext による画像生成機能が実装
Higgsfield は6月12日(木)、画像生成に使用できるAIモデルに FLUX.1 Kontext [max] を新しく追加したことを発表した。FLUX.1 Kontext [max] での画像生成には 3 クレジットを消費する。月額 $9 の Basic プランからでも利用可能となっている。
design-offset.com
新着記事
Google Veo 3 動画生成AIモデルが使えるプラットフォーム 5選
当記事は広告を含みます Veo 3Google の最新動画生成AIモデル Veo 3 が利用できるプラットフォームを紹介していきます。 各社プラン料金や必要クレジット数も異なるので、併せて説明しています。CONTENTS Veo 3 について Veo 3 が使えるプラットフォーム 5選 1. Gemini, Flow 2. Adobe Firefly ボード 3. Freepik 4. Leonardo.ai 5. fal...
Photoshop v26.8 アップデート ダイナミックテキストが追加 など
当記事は広告を含みます PhotoshopAdobe は6月17日(火)、Photoshop v26.8 アップデートをリリースした。 ダイナミックテキスト機能が追加された。Adobeは Photoshop v26.8 アップデートをリリースした。 アップデートには、新機能 ダイナミックテキストの追加や、被写体を選択, 背景を削除 の改良、AVIF ファイルのサポート などが含まれる。...
Midjourney が 動画生成AIモデル V1 Video Model をリリース
当記事は広告を含みます MidjourneyMidjourney は6月19日(木)、動画生成AIモデル V1 (Version 1) をリリースした。 画像生成で人気のある Midjourney に待望の動画モデルが登場した。Midjourney は、新しく動画生成AIモデル V1 Video Model をリリースした。 同社初の動画モデルの導入となる。 こちらが、Midjourney 公式の V1 Video Model...