Adobeは、Adobe Content Authenticity (アドビ コンテンツ オーセンティシティ) のパブリックベータ版を4月24日に開催された Adobe MAX in London にて発表した。
Content Authenticity は、クリエイターがデジタル作品にContent Credentials(コンテンツ クレデンシャル)を付与できるwebブラウザ上で利用できるアプリだ。
Content Credentials (コンテンツクレデンシャル) とは
デジタルコンテンツの「成分表示」として機能する、業界標準のメタデータのこと。
コンテンツがカメラから作成されたか、AI を使用して生成されたか、Photoshop で編集されたかなど、コンテンツの作成者や作成方法に関する情報が記載される。
クリエイターは、Content Authenticity を利用して自分の作品に名前や、Instagram, XなどのSNSアカウント情報を付与することができる。
また、「生成AIのトレーニングと使用に関する設定(Generative AI Training and Usage Preference)」機能があり、クリエイターは、作品をトレーニングに使われたくないという意思を、Content Credentialsを介して他の生成AIモデルに通知できる。
AdobeのContent Credentialsには耐久性があり、たとえスクリーンショットで撮影されたとしても情報が消えることはない。

Adobe
先行して、最新版の Adobe Fresco に Content Authenticity の機能が実装されており、AI不使用での作品制作であることを署名することができるようになっている。
今後、Lightroom, Photoshop などの Adobe Creative Cloud アプリに機能を統合し、Adobeツール全般におけるコンテンツクレデンシャルの設定をクリエイターが管理できる集約されたハブへと進化させる予定としている。
詳細情報
Adobe Content Authenticity はパブリックベータ版として提供されており、無料で利用可能だ。
Adobeのアプリで作成されたコンテンツかどうかに関係なく、最大50個のJPEGまたはPNGファイルにコンテンツクレデンシャルを一括して適用できる。
ビデオやオーディオなど、他のメディアタイプへの対応も近日中に対応予定としている。
現時点では、まだページは日本語に対応していないようだ。

Adobe Content Authenticity 公式ページはこちら
Tags : Adobe Generative AI
同日のAdobe MAX in London 関連情報
編集記録
3/29 : AIFF作品提出締切り日を4月6日から4月13日に再延長したことを反映










